大手ゼネコンから提示されたコストに悩まれていた。
富山市内の病院が施設の建替えを検討されていました。お困りごとのいちばんは資金でした。大手ゼネコンから提示された坪単価では、当初の計画を縮小せざるを得ず、理想の医療が実現できないため悩まれていたのです。理事長様も事務部長様も建築にくわしい人間にとにかく話を聞いてみたいというお気持ちだったと思います。私たちとしても何度かお話をさせていただくなかで信頼関係を築き、その上でご依頼があれば業務委託を結ばせていただくというスタンスでスタートしました。
ー発注者の地域医療向上への想いに寄り添う-
病院施設を建替え、地域医療を向上させたい。
発注者の想いをかなえるために
設計与件の設定、設計会社の選定など
予算内での具現化サポートを継続中です。
富山市内の病院が施設の建替えを検討されていました。お困りごとのいちばんは資金でした。大手ゼネコンから提示された坪単価では、当初の計画を縮小せざるを得ず、理想の医療が実現できないため悩まれていたのです。理事長様も事務部長様も建築にくわしい人間にとにかく話を聞いてみたいというお気持ちだったと思います。私たちとしても何度かお話をさせていただくなかで信頼関係を築き、その上でご依頼があれば業務委託を結ばせていただくというスタンスでスタートしました。
費用の範囲内で可能なことを考えるのではなく、”本当に何をやりたいか”をはっきりさせましょうというお話を最初にさせていただきました。建替えが目的ではなく、実現したい医療のあり方を設定することが大切だからです。病棟、老人保健施設の規模感はどれくらい必要かつ適切なのか。光熱費などの経常費はどれくらいが適切か。災害対応を高めるにはどうするか。病院としての優先順位を明確にした上で、コストを割り出し、それを実現するための方法を一緒に考えていくことが私たちCMの役割です。
まずアドバイスさせていただいたのは、設計と施工を分離することです。価格交渉の根拠を明らかにしなければ適正な価格で発注することはできません。厳格な設計図書(設計図と仕様書)を作成し、中堅や地域のゼネコンを対象に入札を実施する方式を選択していただきました。加えて、活用可能な補助金の獲得に向けた条件整理のお手伝いをしています。
プロジェクト全体を通して、的確な予算設定と先を見通して今やるべきことを整理することもPMの重要な仕事の1つです。当該の計画地は市街化調整区域であり、一部に農地と未買収地を含んでいました。設計や建設の前に農地転用や建築許可等の手続きが必要となるため、全体工程を俯瞰できるマスタースケジュールを設定し、農地転用や建築許可の手続きをサポートするコンサルタントの選定を支援しました。
設計者については、数多くの病院建築を手がけた実績があり、個々の病院に合わせた細やかな工夫ができる設計事務所を選定することが重要と考えました。前職の東京の大手設計会社勤務による人的ネットワークを活かし候補設計事務所のリストアップと参画意向のサウンディングを行い、設計者選定プロポーザルを実施し、設計者の選定支援を行いました。
災害時の安全性確保と経常経費の削減といった病院側の強い想いをかなえるため、プロポーザルの要綱作成と選定の期間を活用し、地域の電力会社・送配電会社と2つの変電所から電源を引き込む2電源化の可能性と料金体系についての協議、さらに地域のガス会社とは地震に強いとされる中圧ガス管の延伸の可能性と負担金についての協議を行いました。
ガスによる発電と廃熱利用を組み合わせれば、災害時の安全対策とピークカットによる電気代の削減が可能になります。限られた設計期間の中でこれら地域のエネルギーインフラを細部までリサーチすることは難しく、そこに地域に根差したPMがプロジェクトに関わる意味があります。
災害に強い病院をつくりたい。若干初期費用が嵩んでも長期的な経常費を削減したい。地域医療への想いを実現するためのアイデアを様々な角度から検討し、その可能性を設計事務所に示すことができたと考えています。
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